あみものがたり -PRコラム集【vol.1】
INDEX
※本コラムは、毎週お客様向けにお送りしているニュースレター「talentbook Magazine」にて掲載しているPR/Evangelist クボケイタによるコラムを抜粋し、再編集したものです。
Public Relations(パブリック・リレーションズ)の本質は、ステークホルダーとの良好な関係性を構築していくこと。従業員やお客様、株主、地域社会と手を取り合って、重なり合いながら新しいプロジェクトが生まれたり、応援されるような関係性を築いていく。いわば”関係性を編むしごと”と言えるのではないでしょうか。そんな風に糸を紡いでいくような日々の戯言を綴ります。
子育ても、仕事もあきらめなくていい。
2019年4月より施行された「働き方改革関連法」ですが、皮肉なことにコロナの影響で在宅ワークせざるを得ない状況に追い込まれた企業が増え、一気に加速し始めた一年だったように思います。誰もがワークライフバランスというものを一度は意識したのではないでしょうか。
私自身、働き方として5年くらい前から「公私一体」というスタンスを大事にしてきました。
仕事とプライベートは切り分けることは出来ないし、どちらかのパフォーマンスは相互に影響してしまうもの。だからこそ元々あまり分けて考えず、持ちつ持たれつ最大化させていく方がいい、という考え方です。
家庭に仕事を持ち込むこともあるし、職場に家族を連れていくこともある。バランスを崩したら全てがうまくいかなくなりますが、歯車が重なったときのパワーはすごいと感じています。
2020年春頃から当社もフルリモート体制になり、今では家族と毎日一緒に晩御飯を食べてお風呂にも入ることができるのに、仕事ができる時間も増えているという不思議な感覚に襲われます。
まさに私がイメージしていた「公私一体最大化」が実現できつつあるのです。
新しく入社してくるメンバーも、子育てをしながら場所を問わず働くメンバーが増えてきています。”ワークライフバランス”というものが前提にあったうえでどのように”パフォーマンス”をあげていけるか、という点に会社がフォーカスする。全ての会社が、そんな場になれたらいいですよね。
子供たちの夏休みも、そろそろ終わりです。
(2021.8.23 編集後記より)
どんな人にも主役になる日がある
”華やかな音楽とともにスポットライトがあたる。拍手に包まれて、表彰者がステージに登壇していく。誇らしげな表情や少し恥ずかしい表情など、それぞれの想いを浮かべながらも、関わるみんなが笑顔になる。”
「表彰式」と言われて私が思い出すのは、そんな瞬間です。
前職時代、半年に一度の表彰の場づくりに関わっていましたが、そんな風に笑顔が連鎖していく瞬間がたまらなく好きでした。
「自分もいつかあの場に立ちたい」と、表彰されなかった社員もまた頑張る理由になるような場をどう演出するか。そのために、どんな音楽を流すか、照明の当て方、花道の距離まで、空間づくりはとても重要だと感じていました。
一方で忘れてはならないのは、何か大きな成果の裏側には必ず誰かの支えがあるということです。
もちろん、仕事は一人ではできないし、会社は組織で動いています。
もしかしたら、「なんで自分じゃないんだろう。。」「どうしてあの人がMVPなんだろう?」と心の中で思っている人がいるかもしれない。だからこそ関わってきた人たちへの納得感を得るために理由をしっかり伝えることがとても大事だと痛感したこともありました。
どういう人を評価するのか、というのは会社からのメッセージであり、その積み上げがカルチャーとなっていくんですよね。
プロフェッショナルな仕事の裏側には、一言で伝えきれないこだわりや流儀、誰かへの感謝など表彰の瞬間だけで伝えきれないものがたくさん眠っています。
“Every dog has his day”「どんな人にも主役になる日がある」
私の好きな言葉です。表彰式の場はまさにそんな瞬間を表しているし、talentbookというプロダクトを通して、そんな1日を演出する場にぜひ活用いただけたらいいなと思っています。
(2021.8.30 編集後記より)
社内に溢れる「素敵」をカタチに
コンテンツを作ったり、情報発信したりする役割を担っている人たちが、もっと評価されていいのではないか、と僕は思うのです。
本来メディアという機能がプロとして担っていたものを、企業がインハウスで実現できる仕組みが生まれ、未経験の若手が手探りでやらされてはうまくいかないと嘆いているというのはよくある話です。
求められている仕事は本来とてもレベルが高く、そしてとても重要な仕事です。
いわば担当者はネタを仕入れる「ジャーナリスト」であり、切り口を決めて構成する「編集者」でもあり、ときにはそれを世の中に伝える「リポーター」の役割も担います。
いい仕事、いい会社、いいカルチャーを「人」を通して世の中に伝える。自分たちの利益になるならないに関わらず、本来それだけで社会的な意義があるのではないでしょうか。
けれど、そうした目に見えないものだけで評価されるほど甘くないのも現実です。だからこそ我々は、第三者や読者視点でコンテンツに魅力づけを行い、担当者の努力が正当な評価を得られるようなサイクルを発明する必要があります。
たとえば、その土地で今どんな食材が旬で美味しいのかは、その土地に暮らしている方がいちばんよく知っています。
しかし、包丁の使い方や美味しそうに見える盛り付け方を教えたり、店舗を用意して提供し、お客さまがどれくらい食べてくれたかわかるようにしてあげるのは私たちの役目だと思っています。
料理人は、食べてくれる人がいるから料理を続けられるんですよね。
なんだかお腹が空いてきました。
(2021.9.21 編集後記より)
”人間らしい”仕事を
メールやチャットが当たり前になってきた昨今、直筆の「手紙」を書く機会はめっきり減ってしまいました。
社内も社外もテキストコミュニケーションが中心となっている今、表情や匂いを感じる文章を送れるひと、言葉で心を動かせるひとはこれからの時代とても強いんだろうなと感じています。
たとえば、仕事で一緒になった相手から、お礼のメールやチャットをいただく際にも、いわゆる定型分のような内容に加えて、自分のコトバで相手との共通点や共感ポイントを添えて送ってくれるひとは、やっぱり心に残りますよね。
私たちは社員がみな名刺がわりにストーリーを持って署名につけたりシェアしたりしているので、それが“きっかけ”となりコミュニケーションが広がることも多いです。
一人ひとりの「働く」に対する想いや感情を表現したストーリーを読んでもらうことで、「機械的」なコミュニケーションが一気に「人間的」なコミュニケーションに変わるのです。
スマホやPCの画面の向こうには人間がいる、ということを、どんなときも忘れないようにしたいものです。
”人間らしい”仕事を、大切にしていきたいですね。
(2021.10.25 編集後記より)
歴史が教えてくれるもの
先日、小学生の息子が塾で日本史の勉強をしたというので内容を聞いてみると、縄文時代から現代まで2時間くらいで教えてもらったという。
2000年以上の歴史がそんなダイジェストでわかるわけないだろう、と思ったが、それをきっかけに興味を持ったようなので本屋で見つけた「流れが見えてくる日本史図鑑」という本を買ってあげたら嬉しそうに読み始めた。なるほど、全体の流れを把握した上で、ポイントを深掘りしていったほうがもしかすると効率が良いのかもしれない。
”中興の祖”という言葉があるが、様々な危機的状況と、それらを立て直した人物たちのストーリーの積み重ねで出来ているのは国の歴史だけでなく、会社もおなじ。重要人物たちの関係性と出来事のつながりを追っていくと、「今」の輪郭がはっきりしてくる。
「あの頃は良かったね」と過去にすがるでもなく、「あのせいでこうなった」と過去を否定するでもない。過去の積み重ねで今があるということを認識して、アップデートしていくために歴史を学ぶという姿勢が大事だと思うのです。
会社の歴史を、あなたはどれくらい知っていますか?
(2021.11.15 編集後記より)
心を動かすストーリー
「私なんて話せることありませんよ。」そう言ってインタビューのときに謙遜したりする方がたまにいらっしゃいます。たしかにこれまでメディアの取材に応じたり、インタビュー記事になるのは大きな成果を出したり世の中から注目されている人だけという印象がまだあるのかもしれません。
しかし、talentbookのタレントとは決してそういう人材のことだけを指すのではなく、その企業と関係性のあるすべての「働く人」のことを指します。むしろこれまで日の当たってこなかったタレントの仕事の裏にこそさまざまな物語が眠っている。そこにも光を当てたいのです。
たとえば結婚式を思い出してみてください。誰もがドラマチックで波瀾万丈な人生を歩んでいるわけではないはずです。しかし、何気ない日々の積み重ねが今に繋がっているということ。そしてこれまで出会ってきた人たちとの関係性がその人を作っているということがその場から伝わってくるから心を打つのです。
企業さまのタレントに直接インタビューをさせて頂く際にも、そのように心を打たれる瞬間がよくあります。そうした温度をできるかぎりストーリーに載せて世の中にお伝えしたい。そうした想いを抱えて日々ストーリーと向き合っている当社のディレクター陣を、ぜひどんどん頼っていただけると嬉しいです。
最近、あなたの心が動いた瞬間はいつですか?
(2021.12.6 編集後記より)
PR Table PR/Evangelist クボケイタ