日本ストライカー株式会社

たった1人で始めたコーポレートブランディング ──
それでも伝えたい「人」の魅力

米国に本社を置く世界有数の医療機器メーカーStrykerの日本法人である日本ストライカー株式会社。整形外科、外科、脳外科、耳鼻科、口腔外科など様々な診療科目における医療器具を提供する日本ストライカーのDNAは、「イノベーション」。

イノベーションといえど、技術革新のみを目的とするものではなく、医療を受ける患者さんの立場に立って行った“結果としてのイノベーション”を大切にする。患者さんのため、そして、日本の医療の質向上のためにと、医療従事者からの厚い信頼を受けながら絶え間なく走り続ける同社の魅力を語る上で「人」は欠かせない。

ミッションを実行しバリューを発揮し続けている「人」の魅力をもっと発信できればーー。2018年、たった1人の熱意から始まった「人」の発信は、今どのように枝葉を広げているのか。talentbookの導入を決めた理由と、その後の変化について、コーポレートコミュニケーション・ブランディング本部 本部長の小林 直美氏に話を伺った。

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    導入背景

    ・多くの社員が、会社の魅力は「人」だと認識しつつも、それが発信されずにいた
    ・発信に際し、人的リソースを含めたコスト負担を抑えたかった
    ・社内外に発信することで、効率的且つ効果的にコーポレートブランディングを行いたかった

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    効果

    ・どんな会社なのか、どんな人が働いているのか、「顔」が見えるようになった
    ・コンテンツを閲覧し、意向度の高い採用応募者が増えた
    ・talentbookに掲載した社員がモチベーションを上げ、キャリアアップに挑戦するようになった
    ・人事と連携を取りつつ、採用活動にも効果的な情報発信ができるようになった

社員を掲載したらヘッドハントされる??でも、「働きがいのある企業」であることは伝えたい

2018年に日本ストライカーでコミュニケーションの担う部門としてコーポレートコミュニケーション・ブランディング本部を立ち上げることになり、私はその責任者として日本ストライカーに入社しました。ゼロからの立ち上げですから部門には私1人しかおらず、まず手始めに何から手をつけたらよいのか考えるために、あらゆるところで現場社員に対し日本ストライカーの魅力についてヒアリングしました。

その回答が驚くほど共通していて、「日本ストライカーの魅力は人」だと口を揃えるのです。また、彼ら彼女らへのヒアリングを通じてミッションやバリューなど、企業としての価値を支える理念がしっかりとカルチャーとして根付いていることも実感しました。しかしながら、当時はその魅力を発信する場所がどこにもなく、手軽に発信ができたらいいなと考えるようになっていました。

talentbookのサービスを知ったのはちょうどその頃で、セミナーを受講し、このサービスをフル活用すれば、社内外両方に自社を表現できるのではないかと直感的に感じました。当時は担当が私1人だったこともあり、オウンドメディアの改修等に注力するより人的リソースを含めたコストを踏まえても、talentbookを導入した方が良いと考えたんです。

導入に際して社内調整を行っていると、「優秀な人材を外へ向けて発信することでヘッドハンティングされる可能性があるリスク」について社内から指摘を受けることもありました。しかし、日本ストライカーの魅力である人についてどこにも発信されていない現状を維持するよりも、働きがいのある会社であることをもっと訴求し、カルチャーとして根付かせていくためにも、人を発信することはメリットの方が大きいとプレゼンしました。

 

コロナ禍で、コンテンツが部下や同僚の考えや想いに触れられる貴重な機会につながっている

導入当時、運用体制は1人だったので、talentbookのサポートを受けながらコンテンツを制作し運営していましたが、チームメンバーが増えるにつれて次第に内製化していきたいと言う声も挙がるようになっていきました。

その理由は、コミュニケーションチームのメンバーが社内のことをもっとよく知る機会を作ることで人材育成にも役立てたいというニーズがあったためです。

talentbookでの情報発信で気を付けているのはコンプライアンス上、内容がきちんと担保された情報を発信することです。医薬品や医療機器業界では、薬機法や宣伝に関する規制がありますので法務を通すなどしてこうした法規制を遵守しながら、誤解のない情報発信を心がけています。

talentbookに掲載したことで取材された社員にとっては自身のキャリアを振り返る良い機会となり、また他の社員にとっても「自分も頑張ろう!」というモチベーションにつながっているのではないかと感じています。

一方、制作したコンテンツを採用シーンで活用する人事担当者からは、talentbookのコンテンツを見て、日本ストライカーとはどんな会社で、どんな企業文化なのかを理解して応募してくれている人が増えていると聞いています。コンテンツを発信する際にも、例えば企業側としてその時採用したい人材はどのような人材かを人事にヒアリングし、それに合わせて人を選出し、コンテンツを発信するといった社内の連携も取れるようになってきました。

私としては、talentbookを導入したことで、コーポレートブランディングという意味で武器を手に入れたと思っているんです。社外に対して日本ストライカーがどのような会社なのかをリアルに伝えることができるようになりましたし、社内では上司と部下の相互理解にも役立っているという話を聞きます。特に今はコロナ禍で、社内のコミュニケーションが取りづらいという背景がある中で、部下や同僚の考えや想いに触れられる機会があるのはいいですよね。

実は最近、社内企画として社員の自己紹介の展開も始めました。talentbookの“種探し”という意味もありますが、このような新しい取り組みが始まるようになったり、talentbookの掲載をきっかけにキャリアアップを目指す社員が出てきたりと、いい風が吹いているように感じています。

 

グローバルの中で、日本ストライカーの存在感を高めるためにも活用したい

これから目指していくのは、社内でtalentbookに出たいという人が増えるようなコンテンツを発信していくことです。また社外の人から見ても、日本ストライカーで働きたいと感じていただけるような魅力あるコンテンツを発信していきたいですね。

それから、弊社がグローバルカンパニーであることを考えた時、その中で日本ストライカーの存在感をさらに打ち出していくために活用できるのではないかとも考えています。例えばグローバルの中で人を取り上げる企画があった際にも、talentbookにしっかりと素地があるので日本法人のプレゼンスを上げていけるのではないかと考えています。

日本ストライカーの存在感が増すことで、社内外からの関心が高まり優秀な人材が集まり活躍できるようになれば、結果として医療の向上に貢献するという当社のビジョンが達成できると考えています。

 

 

▼日本ストライカーのストーリー

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