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【ゆめみ×talentbook】“人事がすべき”ブランディングとデジタルメディアの活用方法

INDEX

株式会社ゆめみ 取締役の工藤 元気さんをお迎えし、「“人事がすべき”ブランディングとデジタルメディアの活用方法」セミナーを開催。本セミナーでは、組織活性や離職防止のためのブランディングはどんなメディアを使い、どんな情報を発信すれば良いのかをテーマにディスカッションが行われました。

ブランディングも従来は宣伝部や広報の領域とされてきましたが、人事担当が組織活性や離職防止の観点でのブランディングを実施している企業も増えてきました。また、マーケティング思考とHR領域の融和が進む昨今、人事にとってもマーケティングの知識は必須の時代となっています。

マーケティング・セールス管掌役員として、シームレスな組織化を目指しながらブランディングを勉強中だという工藤さん。ゆめみ社での実例を元にお話しいただき、イメージが湧きやすかったのではないでしょうか?当日お話しいただいた内容をご紹介します。

 

”人事がすべきブランディングコミュニケーション”とは?

セッションの冒頭ではセミナー参加者に対し、「現在、社内社外に対して、ブランディングコミュニケーションを行っていますか?」というアンケートを実施。

その結果、「行っている」という回答が37%、「行っていない」が63%という結果となり、まだまだブランディングコミュニケーションを実施できていない企業が多いようでした。

しかし、コロナ禍においてデジタルコミュニケーションが課題となる中、今や広報だけがブランディングを行えばいいというわけではありません。人事担当者によるブランディング、しかも社外だけでなく社内へのブランディングが必要なのです。

工藤さん「IT業界ではよく退職エントリーというコンテンツが出て、バズるんです。悪いことも良いこともオープンになるので、価値があるコンテンツだと思います。本来であれば、辞める前にそれくらい赤裸々なことが語れていればお互いにミスマッチも起きないですよね。企業と人の名前が結びついて発信できるのは価値がありますし、徐々にそういう社会になっていっているのかなと思います」

菅田「最近はアルムナイという言葉がよく使われますよね。ブランディングというと外向けのイメージが強いと思いますが、社内へのブランディングをすることでリファラル採用につながるというメリットもありますから、非常に大事です」

「トリプルメディア+1」ゆめみ社のデジタルメディアの活用方法

事業会社のアプリなどを中心にビジネスをしているゆめみ社では、技術力やサービスをどう作るかのノウハウ、それを語る人材がブランド資産であり、有形ではありません。また、ゆめみ社では取引先となる業界や企業、エンジニア・クリエイターなどの業界専門職人材、家族や生活者・生活者の3方向をステークホルダーとして定めています。

有形なもの、かつ3方向へのブランディングを実現するためには「マーケティング的な発想でメディアを使いこなすことが求められている」と工藤さんは言います。

しかし、多くの情報が飛び交う現代において、いちサービスだけで企業を見ている人はどれだけいるのでしょうか。ステークホルダーとなればなおのこと、数多の情報を介して企業を見ているでしょう。つまり、サービスの形や対象に限らず、こうしたメディアの使い分けが必要とも言えます。

工藤さん「人事の方ですと採用候補者の母集団をつくらなければなりませんが、採用候補者は職種で多様化しています。ですから一概に一つのメディアや大きいところに出稿すればいいわけではありません。しかも好みやご家族、働き方などが多様化していますから、一筋縄ではいかないのが最近の傾向だと思います」

こうして多様化する時代の中で、ゆめみ社はナビサイトや大手メディアなどのペイドメディア、SNSなどのアーンドメディア、オウンドメディアを「認知・興味/関心・応援」のフェーズに分けて使い分けをしているといいます。

しかし、それぞれのフェーズの間には溝があり、その溝を超えるのは容易ではありません。

工藤さん「溝を越えるには、情緒的なコンテンツが必要です。エモさみたいなものが伝わった瞬間にその溝を越えられるんです。そしてメディアぞれぞれを行き来できるように設計していくと、結果的にアクション(応募)の場であるオウンドメディアにたどり着く確率が高くなります」

また、この溝を行き来するためのハブとして、ゆめみ社内ではtalentbookを活用しているといいます。

工藤さん「talentbookはオウンドメディアでもないし、ペイドでもない。あえて言えば、第4という枠組み。アーンドメディア、個人のTwitterや会社公式のFacebook、そして社内の人たちの声を実際に結びつけてオウンドに送り込む役割を持った新しいプラットフォームがtalentbookだと最近は考えています」

「リアル」を意識したコンテンツ設計を

トリプルメディアに加えて、第4のメディアとしてtalentbookを活用するゆめみ社では運用の手間も考え、1つのコンテンツが3方向のステークホルダーにとって価値のある情報になるように設計しています。

工藤さん「我々の場合はお客さんにもエンジニアがいますし、従業員も消費者なので全てが繋がっているんですよね。なので、基本的な情報や感情的な情報であればあるほど、みんなに共通する共感性の高いコンテンツになるので、そこまで因数分解するのが大事だと思っています」

ここで大事になってくるのは、会社の意図した意見ではなく、”個人の意見”であるという工藤さん。

工藤さん「もちろん会社の客観的な情報で認知と関心の土壌を作るのは大事です。その上で個人(社員)の声を届けることで、信頼性の高い情報になるのです」

短い時間ではありましたが、ゆめみ社の事例を元に、盛り沢山な内容が語られ、ご参加いただいた方からのアンケート結果では満足度88%という結果になりました。

今後も皆様のお役に立つ情報をお伝えできるセミナーを企画して参りますので、奮ってご参加くださいませ。

▼ゆめみのストーリー