リファラル採用に取り組む企業が増えている一方で、うまくリファラル採用が文化として定着している企業はほんの一握りです。定着が難しいリファラル採用ですが、「採用広報と社内広報の両軸の観点での情報発信」により加速させることができます。今回はその理由と、具体的な採用広報・社内広報で発信すべき情報についてご紹介します。
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こんにちは、PR Tableの池野です。
コストを抑えつつもミスマッチを防ぎ、長期的に活躍する人材を採用するための手法としてリファラル採用に取り組む企業が増えています。
そんなリファラル採用ですが、スタートしたもののうまく施策が回らない、リファラルからの採用決定率が上がらないという課題をお持ちの企業も少なくありません。
弊社では、リファラル採用を加速させる上では、「採用広報と社内広報の両軸の観点での情報発信」がポイントであると考えており、今回はその理由と、具体的な発信すべき内容についてご紹介します。
リファラル採用を考える上で知っておくべき“中途採用”における課題感
type転職の2021年1月 コロナ禍での中途採用状況に関するアンケート調査結果報告によると、最も大きな採用課題として挙げられたのは「応募は集まるが、ターゲット人材からの応募獲得に苦戦している」という結果でした。
次点も「応募獲得に苦戦している」という回答で、いかにターゲットとなる採用候補者に働く場所としての魅力を感じて応募してもらえるかはどの企業にとっても大きなテーマです。
採用のオンライン化やカジュアル面談ができるサービスの普及により、新卒だけでなく中途でも応募までのハードルは下がってきてはいるものの、実際に入社してほしいと思える候補者に出会うのはやはり難しいです。
そこで、マッチした人材からの応募を獲得すべく、社員の繋がりを活かしたリファラル採用に取り組む企業も多いかと思います。
しかし、「友人が働いている会社」として会社のことを認知していたとしても、「働く場所」としてのイメージを持ってもらえているとは限りません。
いくら社員が「うちの会社受けてみない?」と友人に言ったとしても、そこで働くイメージが持てないと、応募には至らないでしょう。
だからこそ会社のカルチャーや社員のキャリア、働きやすさを伝える工夫が必要なのですが、まさに採用広報は「働く場所」として想起されるために重要となる施策です。
リファラル採用を考える上で知っておくべき“組織開発”における課題感
HR総研の「社内コミュニケーション」に関するアンケート調査 結果報告によると、「自社の社内コミュニケーションに課題があるか」という質問で、「大いにそう思う」「ややそう思う」という回答が4分の3にのぼることが明らかになっています。
また、コミュニケーションに課題を感じる関係性としては、最も高いのが「部門間」で65%と部門を跨いだコミュニケーションに課題を感じる人が非常に多い結果となっています。
やはりコロナ禍で飲み会や部署を超えた横断的なコミュニケーションが減っている会社は多く、社内コミュニケーションに課題を感じている人が少なくありません。
そんな中リファラル採用に取り組もうとしても、「隣の部署が何をやっているか分からない」「会社に愛着がない」状態だと、友人の人生を左右させるようなリファラルのお誘いをする社員はいないでしょう。
だからこそ、リファラル採用を成功させるには、「社員のファン化」が必須です。自社のことを周りにオススメしたくなるような仕掛けにより、社員が自らの言葉で自社の魅力を発信する「PRパーソン」となり、結果的にリファラル採用が活性化できます。
先ほどお伝えしたように、採用広報にはすでに注力されている企業も増えていますが、外向けの情報だけでなく、社員に対する情報発信、すなわち社内広報も同時に設計することがリファラル採用の成功には欠かせません。
リファラル採用においては「伝わらない」ことが課題であり、社員・採用候補者の両方にきちんと自社の働く場所としての魅力を伝える広報活動に取り組むことが大切です。
採用広報・社内広報ともに、伝えるべき2種類の情報
採用広報も社内広報も、リファラル採用を成功させる上で必要な情報は上の図の通り、「カルチャー」と「キャリアのロールモデル」です。それぞれ説明します。
1. カルチャー
働く場所として、どんなカルチャーの会社なのかを伝えるコンテンツを発信していくことが重要です。
ですが、カルチャーは今までは直接オフィスに来てもらったり、座談会を実施することで伝えていたものの、コロナ禍で伝え切れていないという会社も多いのではないでしょうか。
そこでカルチャーが色濃く垣間見えるデジタルコンテンツを用意していくことが有効です。
社員同士のコミュニケーションの様子を動画で撮影したり、自社の制度やユニークな取り組みを記事にしてまとめることでカルチャーを伝えていくことは可能です。
弊社もフルリモートの会社なのでリアルな場でカルチャーを訴求することはなかなかできないのですが、Slackでのやりとりの模様をコンテンツ化したり、普段のミーティングの様子を動画にすることで、カルチャーを伝える工夫を行っています。
実際に弊社でも自社のカルチャーを伝えるコンテンツの発信に昨年注力したことが功を奏し、2021は全13名の入社のうち5名がリファラル採用となり、成果を挙げることができました。
▼PR Table社のカルチャーを伝えるコンテンツ例
CSチーム・ディレクター&カスタマーサポートメンバーの日々
Slackから紐解くPR Tableの企業カルチャーとは?
-新卒4人目の入社が決定!- 2022年度新卒内定式を開催しました!
2.キャリアのロールモデル
実際に働く上では、「将来どんなキャリアを歩めるのか」や、「どんな人が活躍しているのか・一緒に働けるのか」は重要な情報です。
採用候補者がこう言った情報に対して感度が高いのはもちろんですが、社員も「他の部署ではどんな人が活躍しているのか」「どんなキャリアを歩んでいる人が多いのか」を知ることで、それにマッチした友人に自社を紹介しやすくなります。
実際にキャリアのロールモデルを伝えるコンテンツを作る上では、単なる業務内容や働き方だけでなく、社員一人ひとりの価値観が伝わるようにすることがポイントです。
淡々と1日のスケジュールや仕事の魅力を書くのではなく、「なぜこの仕事をしているのか」や「どんな部分に仕事の意義を感じているか」、「どんなビジネスパーソンを目指しているのか」といった個人の価値観を紐解く内容にすることで、読み手の共感を誘いリファラル採用が発生しやすくなります。
弊社でも、talentbookを活用し、キャリアのロールモデルとなる社員のコンテンツを多数発信しています。
▼PR Table社のキャリアのロールモデルを伝えるコンテンツ例
人の役に立ちたくて。彼のキャリアは優しさとともにある
“らしさ”の追求。それがわたしの生きる道
着実に積み上げてきた成果。お客様のパートナーとして描く、自己の理想像
ここまでリファラル採用を加速させるための採用広報・社内広報についてご説明してきましたがいかがだったでしょうか。
最後に、まさにカルチャーやキャリアのロールモデルを発信するサービスとして、弊社はtalentbookを提供しておりますのでご紹介させてください。
カルチャー・キャリアのロールモデルを発信するtalentbookについて
talentbookは、累計1,000社以上にご導入いただいている、「働く人」から企業の魅力を伝える広報・PR支援サービスです。
リファラル採用を加速させる上で必要な、キャリアのロールモデルやカルチャーを伝えるコンテンツを工数少なくリーズナブルに継続して制作・発信・分析できます。
採用広報・社内広報両軸の観点でご利用いただいているサービスですので、ご興味のある方はぜひお問い合わせくださいませ。
▼talentbookへのお問い合わせはこちら
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