2024.12.6
事業内容
従業員数
行政・地方公共団体向けソリューションに関する調査、企画、情報提供ならびに 運営・管理のためのサービスの提供
574名(グループ連結合計)※2024年4月時点
事業内容
ITサービス事業、社会インフラ事業
従業員数
単独22,036名(2023年3月末現在)連結118,527名(2023年3月末現在)
導入目的
キャリア採用における、情報発信の強化、認知・興味関心の促進
実施施策
戦略策定、記事制作、活用、分析
主管部署・担当
人事部 採用グループ 高野 祐実氏
人事部 採用グループ 鈴木 璃子氏
導入の決め手
SBプレイヤーズ株式会社は、ソフトバンクグループの会社で、公営競技投票券のインターネット販売事業(オッズ・パーク株式会社)、ふるさと 納税の一括代行事業(株式会社さとふる)などのサービスを展開しています。国や地方自治体、地域企業との連携によって革新的なサービスを創出し、地域の活性化に貢献しています。
2022年8月から採用広報の強化を背景にtalentbookを活用いただいている、同社採用担当の高野 祐実氏と 鈴木 璃子氏に、導入当時の採用課題や決め手、導入後の成果についてお話を伺いました。
──talentbook導入時の課題と背景を教えてください。
鈴木さん:2年前、当社が直面していた採用課題は採用広報と内定承諾率でした。当社のホームページの情報は限られており、口コミサイト以外では会社の様子を知る手段がほとんどありませんでした。他社と比べると、当社の情報は明らかに少なかったのです。また、内定承諾率が低い時期もありました。
高野さん:そうした状況から、「当社に興味を持っていただいても、“どんな人が働いているのか”、“どんな会社なのか”といった情報が不足しているため、候補者が最終的に我々を選ぶ決め手が不足しているのではないか」という仮説を立てました。その結果、採用広報を強化するためのメディアやツールを探すことになりました。
──talentbook導入の決め手はなんだったのでしょうか。
鈴木さん:採用広報における支援の充実度です。当社では年間で100人から150人のキャリア採用を行っていますが、採用担当のメンバーは採用業務と他の業務を兼任しており、リソースが限られています。
そのような状況の中、talentbookでは採用広報の戦略策定から記事制作までを一貫して支援していただける点が魅力的でした。
──どのような採用広報の計画・KPIを立て、記事を制作されてきたのでしょうか。
鈴木さん:導入初年度は、継続的に記事を作成することを重視しました。採用人数の多い事業部門の社員を対象に、彼らのキャリアや仕事内容、そして当社の魅力を伝えるインタビュー記事を制作してきました。
2年目と3年目では、継続的な発信に加えて、記事のバリエーションに重きを置きました。オフィスツアーや面接官の紹介など、1年目に制作した記事では伝えきれなかった部分を補うための発信を行いました。
KPIの設定については、営業担当の方からのアドバイスを基に進めてきました。初年度はページビュー数やユニークユーザー数、記事本数などの基本的な指標を中心に設定しました。2年目からは、平均滞在時間や他の記事や採用ページへの遷移数など、より詳細な分析が可能な指標を導入しました。
──採用活動においてどのように記事を活用されていますか?
鈴木さん:大きく2つあります。1つ目は、選考連絡時です。選考を通過した採用候補者への連絡時に、インタビュー記事を案内することで情報を提供しています。また、オファー面談や内定通知時にも記事を紹介しています。2つ目は求人票において、その上部にtalentbookの企業ページへの案内を掲載しています。
さらに、面接中に画面共有で記事を見せながら説明する面接官もいて、各自が工夫して活用しています。
──採用活動の中で、talentbookを活用し始めてから変化したことや改善された点があれば教えてください。
高野さん:定量面では、一次面接を受けていただいた方のうち、約50%の方がtalentbookの記事を読んで面接に臨んでくださっていることが、アンケート結果からわかりました。
また、入社1カ月後の面談のアンケート結果でも、50%以上がtalentbookの記事を読んでいることが判明しています。他にも採用情報を掲載している媒体やメディアはありますが、それらとは異なり、talentbookの記事が採用候補者の方々にしっかりと読まれていることを、これらの数字からも感じています。
定性面では、入社メンバーからは「配属部署の人々や、挑戦が歓迎される雰囲気、そして会社のカルチャーを具体的にイメージできた」という声が寄せられています。さらに、採用候補者の方からは、最終面接や面談でtalentbookの記事を読んだ感想や、内容に基づいた質問を頂く機会が増えています。
導入時に課題だった内定承諾率も、要因は複数ありますが、10%向上し、情報発信の効果を実感しています。
──記事の数値面での変化はいかがでしょうか。
鈴木さん:記事の活用を始めてから3年が経ちますが、PV(ページビュー)数やUU(ユニークユーザー)数は安定的に増加しています。特に、1年目に14記事、2年目に55記事を公開と、記事の発信数も年々増えています。
また、当社の記事を読んでから他の社員の記事へ遷移する方々が多く、平均で5~6記事を読んでいただいています。記事を読んだ後に採用ページへ遷移する方も増えています。これは、当社に興味を持ち、能動的に情報を収集していただいているという証拠と捉えています。
──talentbookを導入して良かった点を教えてください。
鈴木さん:導入して良かった点は2つあります。1つ目は記事制作の支援です。たとえば、インタビュー後2週間で初稿を提出していただくなど、添削支援では文章の表現や書き方で迷ったときに気軽に相談できます。適切な提案をいただけるので、限られたリソースの中でも質の高い記事が作れています。
2つ目は営業担当の方の支援です。KPIの管理や定期的な振り返りミーティングなど、記事制作以外の面でもしっかりとサポートしていただいています。対談記事や動画などの発信手法の提案、他社の事例や効果測定についての情報提供など、幅広い支援により、より効果的な採用広報活動が可能になりました。
──最後に、今後の展望をお聞かせください。
高野さん:今後の展望としては、分析の強化とコンテンツの拡大を主な目標としています。分析については、採用候補者のセグメントごとにパラメータを活用し、閲覧者の属性や選考段階を考慮した分析を行いたいと考えています。そして、その分析結果から得られる仮説を元に、次の記事の企画や活用方法を検討し、より効果的な運用体制を構築していきたいと思っています。
また、コンテンツの拡大については、発信のタイミングを考慮しながら、動画や対談記事などさまざまな形式での発信を計画しています。
これまでの2年間で築き上げた基盤をもとに、より戦略的かつ効果的な採用広報活動を展開し、当社の魅力をより多くの方に伝えられるよう、さらなる進化を目指していきます。
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