2024.12.2
事業内容
従業員数
変減速機、射出成形機、環境プラント、産業機械、建設機械などの製造・販売
連結 25,303名(2023年12月末現在)
事業内容
ITサービス事業、社会インフラ事業
従業員数
単独22,036名(2023年3月末現在)連結118,527名(2023年3月末現在)
導入目的
キャリア採用における情報発信の強化、認知・興味関心の促進
実施施策
戦略策定、記事制作、活用、分析、写真撮影
人事本部 人事戦略部 採用グループ 吉岡 拓哉氏
課題
導入の決め手
住友重機械工業株式会社は、医療・半導体分野の精密機械や輸送運搬機械、産業機械、建設機械、環境プラントを事業領域とした総合機械メーカーです。
2023年5月からキャリア採用の強化を背景に、採用ブランディング施策としてtalentbookを活用いただいている、人事戦略部 採用グループの吉岡 拓哉氏に導入当時の採用課題や決め手、導入後の成果についてお話を伺いました。
──talentbook導入時の課題と決め手を教えてください。
吉岡さん:2020年頃から社内でキャリア採用のニーズが高まり、今では新卒採用を上回る規模になるまで計画数が拡大しています。従来はエージェントからの紹介がメインでしたが、この採用規模に対して、それだけでは十分な母集団形成が難しいという課題を感じていました。
また、当社ではDXやICT分野への取り組みも積極的に行っているのですが、「住友重機械工業」という社名からも、歴史があって固い雰囲気の会社というイメージが強く、実態が世間にあまり知られていないという課題もありました。
このような状況の中で、企業の魅力や業務内容を採用候補者に正しく発信したいと考え、数多くの企業が活用しているtalentbookの導入を決めました。
──キャリア採用における採用ブランディング施策として、どのようなテーマの記事を制作されていますか?
吉岡さん:3つの領域をテーマにしています。1つ目はICT分野、DXに積極的に取り組んでいることを知っていただくための内容です。IT人材は情報収集に長けている傾向があり、記事を通じて取り組みへの理解を深めていただく機会になると考えています。
2つ目は、採用を強化している職種です。例えば、半導体製造装置を作る部門や電気系の製品設計など、具体的な職種の業務内容や魅力を理解していただけるよう、活躍している社員のインタビュー記事を制作しています。
3つ目は、ダイバーシティへの取り組みです。女性の活躍推進や男性の育児休暇取得など、当社における働き方改革の実態を紹介しています。従来持たれていた「固い」企業イメージを払拭し、実際の働きやすい環境を知っていただくことを目指しています。
──社員の人選や依頼の仕方で工夫されているポイントはありますか?
吉岡さん:キャリア入社の方の場合は、異業種からの転職でどのように能力を発揮しているか、入社時のギャップなどを率直に話せる方を選んでいます。また、入社3〜5年目で会社に馴染んで活躍されている方で、当社の魅力や業務内容をしっかりと語れる方にもご協力いただいています。社員には、記事を制作する目的や採用活動における重要性を丁寧に説明し、前向きに情報発信にご協力いただいていますね。
──最近では、記事の質を高めるため、talentbookのカメラマンによる写真撮影も取り入れているとお聞きしました。
吉岡さん:直近行った、横須賀製造所での取材では、製造所の魅力や工場の規模感なども効果的に伝えられる見栄えの良い写真を撮影することができました。被写体となった社員からは「自分じゃないみたいなぐらいかっこよく撮れている」という声をいただき、大変好評ですね。
──採用活動の中で記事をどのように活用されていますか。
吉岡さん:エージェントや、ダイレクトスカウトの際に記事を共有しているのですが、手応えを感じています。
転職を検討される方は、業務内容やキャリアビジョンとの適合性を重視されますが、記事を通じて情報を伝えることができ、エージェントからは候補者の応募喚起につながりやすいという声もいただいています。
特に面接時の会話で感じる変化としては、DX関連の記事発信により、当社のDXの取り組みが伝わり、応募意欲の向上につながっているなと感じています。その他には、社員から知人にも記事を展開してもらうことで、リファラル採用の後押しにもなっています。
──talentbookの魅力や、伴走支援で助かっている点を教えてください。
吉岡さん:talentbookの魅力は、大きく3つあると感じています。1つ目は、担当者が主体的に企画や進め方を提案してくれる点です。記事の企画に行き詰まった際も、丁寧なアドバイスや提案をいただけるため、安心して採用ブランディングを進めることができます。
2つ目は、オンラインで完結するインタビューと記事制作のプロセスです。システムを活用することで、それほど工数をかけずにシンプルに進められる点も、実務担当者としては助かっています。
3つ目は、完成した記事をさまざまな媒体で二次活用できる柔軟性です。SNSなど、広く情報発信できる点は採用ブランディングの幅を広げる上で重要なポイントとなっています。
──最後に、今後の展望をお聞かせください。
吉岡さん:中長期的な視点で見たときに、転職潜在層への情報発信や当社のファン作りという意味で、確実に手応えを感じています。
最近では、「住友重機械工業DX」というキーワードでの検索クエリが増加しており、重工業とDXが結びつきにくいという従来のイメージから、DXに積極的に取り組む企業としての認知が広がりつつあります。
今後も、転職を考えた際の選択肢として当社を早期・検討いただけるよう、採用候補者が求めているテーマの記事を制作し、継続的な情報発信を行っていきたいです。
また、将来的には、自社の採用ページを通じた応募の増加を目指しています。応募者が常に集まるような採用ブランディングを確立してけるよう、引き続き伴走支援いただけるとうれしいです。
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