Use case

活用・成果事例

2024.12.11

人的魅力の発信強化で、就活生の入行意欲が向上

株式会社武蔵野銀行

事業内容 

従業員数

普通銀行業務(預金業務、融資業務、内国・外国為替、証券業務、その他付随業務など)

1,904名

事業内容 

ITサービス事業、社会インフラ事業

従業員数

単独22,036名(2023年3月末現在)連結118,527名(2023年3月末現在)

導入目的

人的魅力の発信強化、新卒採用における埼玉県内外での接点獲得


実施施策

戦略策定、記事制作、動画制作、活用、分析、広告配信


主管部所・担当

人事部 キャリア開発室 調査役 柿島秀之氏


課題

  • 働く行員の魅力を効果的に発信できていないと感じていた
  • 新卒採用におけるエントリー数を増加させる必要性を感じていた
  • 新卒学生に対して、入社候補企業として県内外での接点獲得のためにも、能動的な情報発信の必要性を感じていた

導入の決め手

  • コンテンツ制作から情報発信まで、一貫して任せられる点

成果

  • 内定承諾率の向上に寄与
  • ネガティブワードによる候補者の不安解消
  • 採用サイトへのアクセス数増加

株式会社武蔵野銀行(以下、武蔵野銀行)は、埼玉県に本店を置く唯一の地方銀行です。長期ビジョンに「多彩な価値を結集し、地域No.1のソリューションで埼玉の未来を切り拓く」を掲げ、「地域共存」「顧客尊重」という不変の経営理念のもと、金融・非金融のサービスを通じ顧客の課題解決や地域活性化に貢献しています。

新卒採用の課題解決のため、2023年9月にtalentbookを導入した同社。当時の採用課題やtalentbookを選択した理由、導入後の活用や成果について、人事部で採用を担当する柿島 秀之氏にお話を伺いました。

「作る」だけで終わらない、ターゲットに「確実に届ける」採用広報を実現できる

──新卒採用の施策としてtalentbookを導入いただいていますが、当時どのような採用課題があったのでしょうか?

柿島さん:当時、従来の「待ちの採用」から「攻めの採用」への転換が必要だと強く感じていました。

埼玉県を地盤とする当行は、地域に密着した金融機関として県内では認知されており、埼玉県内で金融機関を志望する多くの学生からエントリーをいただいていました。

しかし、学生数の減少や企業側の採用意欲の高まりにより、採用環境は年々厳しさを増している中、今後は県内のみならず県外の学生にも、また非金融志望の学生にも、当行を選んでいただく必要があります。そのためには、県内外での採用候補者との接点獲得と、企業の魅力を効果的に発信することが不可欠でした。

──「攻めの採用」を推進する手段として、talentbookを選ばれた理由を教えてください。

柿島さん:「人の魅力」にフォーカスしたコンテンツを発信できる点です。銀行業という無形商材を扱う特性上、具体的な「プロダクト」を扱うのではなく、お客様と向き合い課題解決に取り組む「人」が重要な要素となります。しかし、これまで行員一人ひとりの魅力を十分に発信できておらず、ホームページ上の行員紹介や写真付き記事だけでは、その魅力を伝えきれないもどかしさがありました。

さらに、talentbookでは記事作成から発信までを一貫して任せられる点も魅力でした。過去のホームページ制作の経験から、コンテンツを作るだけでは不十分で、それを確実にターゲットに届けるまでを一つのプロジェクトとして考える必要を痛感していたためです。

説明会だけでは伝えきれない人的魅力をコンテンツで補足

──2023年9月の導入後、どのような目標でコンテンツを制作し、活用されてきたのでしょうか?

柿島さん:初年度は、コンテンツを「資産」と位置づけ、とにかく数を増やすことが目標でした。同時に、広告による拡散も試験的に行い、効果測定を実施しました。

記事は、ベテランから若手、本部から営業店まで、幅広い行員のストーリーを制作し、会社の雰囲気や行員一人ひとりの人柄が伝わるよう心掛けています。

現在は、主にマイページでの掲載やメールでの情報提供で活用しています。また、説明会の最後のスライドで「『武蔵野銀行 talentbook』で検索!」と案内し、行員の働く姿や雰囲気を見てもらえるよう促しています。

──動画制作の背景について教えてください。

柿島さん:動画は、学生が情報収集する際に欠かせない媒体になっているとの認識から制作しました。行員の声や行員同士の自然な空気感など、文章や写真では伝えきれない魅力を伝えられる点が動画の大きな特徴だと思います。

現在は、インターンシップなど学生と直接会う場で活用しており、待合室や空き時間で視聴してもらっています。さらに拡散性の高さを意識し、ショート動画の作成や広告を活用した発信も今後検討しているところです。

内定承諾率が前年比で大幅に向上──ネガティブ検索対策にも効果を発揮

──採用活動でコンテンツを活用したことによる変化などがあれば教えてください。

柿島さん:特に印象的なのは、2026年4月入社予定の内定者における内定承諾率の大幅な向上です。

これは、選考過程でtalentbookの記事URLを積極的に活用してきたことが一つの要因として考えられます。さまざまな施策との相乗効果もあるものの、こうした地道な取り組みが、当行への理解を深める一助になったのではないかと感じています。

また、採用広報における効果測定の手法も大きく変化しました。以前は情報発信の効果を具体的に把握できず、振り返りも曖昧でした。talentbookでは、各記事への流入数や閲覧状況を測定できるので、ROIを測定しPDCAを回せる仕組みが整い、現在では当行の採用広報における当たり前の取り組みになっています。

──コンテンツへはどのような反応がありましたか?

柿島さん:2024年入社の行員からは、就職活動時に広告配信された記事を見たという声を多く聞いています。

予想外だったのが、ネガティブなワードでの検索対策としての効果です。銀行業界では、銀行名とともにネガティブなワードで検索されることが少なくありません。

そのような中で、例えば森田の記事は、ネガティブワードでの検索結果の上位に表示され、採用候補者の不安を払拭し、逆にそこから当行の強みや魅力を伝えることができています。実際に、森田の記事は他の記事と比較して2倍以上の閲覧数となっており、大きく貢献してくれています。

──最後に、今後の展望をお聞かせください。

柿島さん:今後は新卒採用だけでなく、キャリア採用向けのコンテンツとしても活用を予定しています。現在、キャリア採用で入行した行員の対談や、他の地方銀行から転職した方の経験談などのコンテンツを計画中です。

当行が掲げる「多様な人材の活躍」を可視化するコンテンツを充実させ、人材育成や組織の成長についても、より立体的に伝えていきたいと考えています。

▼株式会社武蔵野銀行様のtalentbookページはこちら

 

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