2022.1.5
事業内容
従業員数
航空測量業、建設コンサルタント業
従業員数:1,762名(2024年9月30日現在)
事業内容
ITサービス事業、社会インフラ事業
従業員数
単独22,036名(2023年3月末現在)連結118,527名(2023年3月末現在)
導入目的
多種多様な「社員の魅力」の発信強化、社内外のステークホルダーに対する事業内容の理解促進
実施施策
記事制作、活用、分析
主管部署・担当
人事部 中田 慎氏
※主管部署:CSR・広報室、IR室、グループ経営推進室、人事部
課題
導入の決め手
アジア航測株式会社は、航空レーザや車両搭載レーザといった最先端の計測・解析技術を活用し、防災や環境保全に力を入れています。最近では、デジタルツインの基盤となる3Dデジタル空間の構築に取り組んでおり(国土交通省のProject PLATEAUなど)、AIやドローンを活用した社会資本の戦略的な維持管理や防災まちづくりなど、幅広い分野で事業を展開しています。
2020年12月より、「多種多様な社員の魅力」を発信する広報施策としてtalentbookを活用いただいている人事部の中田 慎氏に、導入のきっかけや効果などについてお話を伺いました。
※所属・職位、内容は、記事公開時/2022年1月
──採用・IR・広報に繋がる戦略としてtalentbookを導入いただきましたが、当時の課題感について教えてください。
中田さん:「アジア航測がどんな会社なのか」を採用候補者や社員、投資家といった社内外の関係者に十分に伝えられていないという課題がありました。
特に、当社の技術分野は専門性が非常に高く、さらにその領域が多岐にわたるため、外部のステークホルダーには「どんな事業を展開している会社なのか」が明確に伝わっていないと感じていました。
また、社内においても、自分の専門分野以外の業務内容についての理解が不十分であるという印象がありました。これが、talentbookの導入により、部門間の風通しが良くなり、地域の取り組みや雰囲気を知ることができるようになると考えたのです。
──会社の理解度を高める施策として、インターナル・エクスターナル両軸の広報施策を模索されていたんですね。何が導入の決め手となったのでしょうか?
中田さん:決め手となったポイントは、3つあります。まず1つ目は、記事の制作・活用・分析ができるCMSを通じて、目的に合わせた継続的な発信体制を構築できるという点です。
次に、情報をオープンに公開することで、社内外のステークホルダーに対して一貫性のある情報をフェアに発信できるという点が挙げられます。そして3つ目は、人に焦点を当てながら技術について語れるという点です。
特に、「人に焦点を当てる」という取り組みは、これまで当社では実施したことがありませんでした。そのため、「技術のアジア」と称される当社の強みを、タレントを通じて発信していけることは、我々がめざす形に合っていると感じました。
──どのような記事を制作されていますか?
中田さん:記事のテーマは、定期的に行うミーティングで「アジア航測のどの部分に光を当てていくか」を、社内の主管部署(CSR・広報室、IR室、グループ経営推進室、人事部)で議論しながら決定しています。たとえば、「地域のプロジェクト」「キャリア」「子育て」「若手社員の視点」「経営トップの方針」「グループ会社の社員」といった、さまざまなテーマを設定し、そのテーマに適した社員を選び、取材を進めています。
また、最近では部門ごとの上長から「こういう人材を採用したい」というリクエストをもらい、イメージに近い社員に取材を依頼したり、社員から推薦して貰ったりしています。
──制作した記事は、採用活動でどのように活用されていますか?
中田さん:採用サイトの「社員インタビュー」をクリックすると、talentbookの記事へ遷移するように設定し、社員の魅力を深く知っていただく機会を提供しています。
talentbookの分析機能によると、クリックされた記事の平均滞在時間は2分以上 となっており、内容をじっくり読んでいただいていることがわかります。実際に、記事の内容を面接で話題にしてくださる候補者もいることから、候補者の入社意欲向上につながる情報を届けられていると感じています。
面接を担当する社員の記事は、候補者が面接官の人柄を事前に知る機会になったり、志望度の高い候補者が積極的に情報を収集する手段としても、talentbookの記事が有効に作用するのではないかと思っています。
──記事を読んだ方からの反響など、具体的に効果を感じられていることがあれば教えてください。
中田さん:現状では、新卒採用の候補者からの反響が特に大きいと感じています。就職活動中にtalentbookの記事を参照したかどうか、内定者にアンケートを実施したところ、「talentbookを参照した」と回答した方が全体の36%という結果になりました。当社から特に記事を読むようお伝えしていないにもかかわらず、内定者の約4割が記事を読んでくれていたという結果について、非常にポジティブに受け止めています。
さらに、記事を読んだと回答した方のうち、「talentbookを読んでアジア航測に興味を持った」と回答した方は100%でした。この結果から、talentbookの記事が内々定から内定までの期間に候補者との接点を保つ効果的な施策になっていると感じています。
中田さん:まず、初稿案からサポートしていただけることで、記事制作の工数が大幅に削減され、企画から公開までスムーズに進められる点が魅力です。制作支援では、インタビュアーの方がうまく話を引き出してくださるので、当社のような専門的な技術がテーマでも、誰にでも分かりやすい記事に仕上がっていると感じます。
さらに、CMSのパラメーター機能や分析機能により、記事を細かく分析し、課題の洗い出しや社内報告資料に活用できる点も非常に助かっています。
また、担当者の方のきめ細やかなサポートと的確なアドバイス、さらに当社の現状に応じた新しい提案によって、安心感を持って広報活動を進められていると感じています。
──最後に、今後のtalentbookの活用ビジョンを教えてください。
中田さん:今後は、新卒採用におけるtalentbookの活用をさらに強化していきたいと考えています。
当社は国土保全、特に防災や環境の分野に強みを持ち、社名も広く知られていると自負しています。この分野を学ぶ学生から多くの応募をいただいている一方で、当社が注力している他の分野については、まだ十分に知られていないと感じています。
具体的には、BIM/CIMを活用した社会インフラの維持管理やまちづくり(都市計画)、GISや3次元のシステム開発、さらにはAIや点群データ解析といった高度な技術の開発です。また、営業や管理部門への応募者も少ないのが現状です。
こうした状況を踏まえ、これまであまりアプローチできていなかった分野の学生にも興味を持っていただけるよう、talentbookを通じて情報を発信し続けたいと思っています。
今後も、社内外のステークホルダーに会社の雰囲気や社員の魅力を伝えるストーリーを届けていきたいです。