Use case

導入事例

2025.3.xx

「アイシンらしさ」を届ける採用広報で、転職潜在層へのアプローチを強化

株式会社アイシン

事業内容

従業員数

自動車部品、エナジーソリューション関連機器の製造販売

単独 35,099人 連結 115,140人(2024年3月31日現在)

事業内容 

ITサービス事業、社会インフラ事業

従業員数

単独22,036名(2023年3月末現在)連結118,527名(2023年3月末現在)

導入目的

キャリア採用における情報発信の強化、認知・興味関心の促進


実施施策

戦略策定、記事制作、活用、分析


主管部署・担当

人材組織開発部 リソーセスマネジメント室 採用グループ 加藤 大貴氏
人材組織開発部 リソーセスマネジメント室 採用グループ 藪 陽子氏


課題

  • 即戦力人材の採用競争が激化する中で、まだ転職を意識していない「転職潜在層」へのアプローチを強化する必要があった
  • 優良企業が多く集まる愛知県において、企業の独自性を十分に打ち出せていなかった
  • 県内に比べ、県外での認知度が十分に浸透していなかった
  • これまでの広報活動は継続性に課題があり、企業認知度向上の実感が得にくかったうえ、効果測定が難しかった

導入の決め手

  • 記事1本から運用を開始でき、スムーズに情報発信を始められる点
  • 閲覧者の行動や記事への反応を数値で詳細に把握できる点
  • コンテンツの二次利用がしやすく、継続的な広報活動に適している点

アイシングループは、世界200社以上、従業員12万人を超える連結会社からなる総合自動車部品メーカーです。手がける製品群は多岐にわたり、自動車を構成する幅広い領域の部品設計・製造を行っています。

キャリア採用における広報施策としてtalentbookを活用いただいている、人材組織開発部 リソーセスマネジメント室 採用グループ 加藤 大貴氏と藪 陽子氏に、導入当時の採用広報における課題やtalentbook導入の決め手、今後の展望についてお話を伺いました。

talentbookなら、効果検証しながら継続的な広報活動が可能になると感じた

──talentbook導入時の課題と背景を教えてください。

加藤さん:自動車業界は100年に一度の大変革期を迎えており、「電動化」と「知能化」が重要なキーワードとなっています。当社は自動車部品メーカーとして成長してきましたが、近年ではソフトウェアを活用した付加価値の創出や、安全性向上が求められるようになりました。

このような事業環境の変化に伴い、採用戦略も大きく変化しています。これまでは機械系の技術や経験を持つ人材の採用が中心でしたが、現在は異業界出身者や、機械系以外の技術を持つ人材の採用を強化する方針です。

しかし、自動車業界だけでなく異業界でも即戦力人材の採用競争が激化しており、すでに転職を考えている「転職顕在層」へのアプローチだけでは不十分です。そのため、まだ転職を意識していない「転職潜在層」にも当社の存在を知ってもらう必要がありました。

藪さん:さらに、当社は愛知県内では比較的高い認知度を持つものの、県外では「どのような製品を手がけている会社なのか」が十分に知られていないという課題がありました。これまでも採用サイトの制作や求人広告の掲載、イベント出展などの広報活動を行ってきましたが、継続性に欠けていたことに加え、企業認知度の向上を実感しづらく、効果測定が難しい状況でした。

また、採用強化に向け、従来の手法に加えダイレクトリクルーティングの強化も進めています。スカウトを送った候補者に興味を持ってもらうためにも、より多くの情報を発信し、企業の魅力を伝える必要があると感じていました。

──どのような点がtalentbookを導入する決め手になったのでしょうか?

加藤さん:導入を決めた最大の理由は、手軽に始められる点です。とくに、talentbookは記事1本から運用を開始できるため、スムーズに情報発信を始められることが魅力でした。

さらに、閲覧者の行動や反応を数値として細かく把握できる点も、導入の決め手となりました。データをもとに改善を重ねながら、効果的な採用広報を進められると考えています。

また、当社は採用に特化した広報だけでなく、より広い層へのアプローチも重視しています。そのため、二次利用がしやすい点も、継続的な広報活動に適していると判断しました。

働く姿を具体的にイメージできるような記事で、候補者のキャリア選択を後押し

──記事制作ではどのようなことを意識されていますか?

藪さん:キャリア採用では、異業種からの転職者も多いため、前職の経験がどのように活かされているのか、なぜ当社で求められているのかが伝わる記事を制作しています。

また、当社の「多くの関係者を巻き込んで仕事を進める文化」を伝えるため、社員同士の関わりを感じられるような内容を意識しています。新卒・キャリアにかかわらず、候補者からは「職場の雰囲気を知りたい」「社員同士の関係性を知りたい」という声が多いため、日常的な一面も伝えることを大切にしています。

加藤さん:愛知県という地域性において、当社は多くの優良企業と競合している状況にあります。製品群や研究開発、グローバル展開といった特徴だけでは差別化が難しい状況です。そのため、社員の魅力を前面に出し、「どんな人が、どんな環境で働いているのか」を伝えることで差別化を図りたいと考えています。

ただし、それは特定の面接官や社員への憧れや共感ではなく、「このような人材が生き生きと活躍できる環境であれば、自分も成長できる」と感じてもらえるような発信を心がけています。候補者が当社で働く姿を具体的にイメージし、「自分にも合いそうだ」「ここで成長したい」と思えるような記事をめざしています。

また、その方が当社を選んでも選ばなくても、当社を知ってくださったすべての方に対して学びや価値のある情報であるか、という目線も大事にしています。あらゆるステークホルダーと良好な関係を築き、繋がり続けることが良い会社として成長していく要素になると考えているためです。

──制作した記事はどのように活用されていますか?

藪さん:現在はスカウトメールに記事を添付することで、求人内容や部署の様子を分かりやすく伝え、返信率を高める取り組みを行っています。また、InstagramなどのSNSと連動させることで、社員に対しても当社で働く人々の姿や取り組みを発信しています。

talentbookはURL一つで記事を共有できるため、広報部との連携もスムーズになりました。これにより、採用サイトだけでなく、SNSなどさまざまな媒体での展開が容易になり、採用候補者に限らず、より幅広い層への情報発信につながっています。

継続的な情報発信で、社員やその家族、地域社会へもアイシンの魅力を届ける

──talentbookを導入して、助かっている点やよかった点があれば教えてください。

藪さん:実務面では、社内外との連携の取りやすさや更新のしやすさが非常に便利だと感じています。

これまでの記事制作では、外部ライターの方と何度もメールでやり取りをする必要がありましたが、talentbookではすべてCMS上で完結できるため、作業の効率が大幅に向上しました。また、取材対象者の名前をクリックするだけで、一連の流れや進捗状況を把握できるシステムも運用しやすく、とても助かっています。

加藤さん:talentbookでは、取材を依頼する部署や社員に記事のイメージを具体的に伝えたうえで依頼できるため、社内の協力を得やすいです。また、記事の流入元や閲覧データを数値で示せることで、取り組む意義を明確に伝えられるため、協力者の納得感も得られていると感じます。

さらに、取材を受けた社員からは、取材から公開までの流れをタイムリーに確認できる点が好評です。

このように社内の協力体制が整うことで、継続的な情報発信が可能になり、より多くのコンテンツを蓄積できるようになります。情報が充実すれば、候補者は当社について深く理解したうえで応募できるため、結果的にミスマッチの防止にもつながると考えています。そんな良いサイクルが生まれるように、今後も継続して情報発信をしていきたいです。

──最後に、貴社の採用広報やtalentbook活用の今後の展望について教えてください。

加藤さん:今後は、社内で行われているさまざまなイベントや学会発表の機会にも着目し、そこで活躍する社員へのインタビューを実施していきたいと考えています。これまでの「働く人」に焦点を当てた記事に加え、「何かに向かって挑戦する人」という視点でも情報を発信していきたいです。

また、InstagramXなどをはじめとする既存のメディアとの連携を強化し、当社を知っている方々により深く理解してもらうことをめざします。トライアンドエラーを重ねながら、当社の強みを明確にし、どのような情報を発信すべきかを見極めていきたいです。

そして、採用候補者だけでなく、社員やその家族、パートナー、地域の方々、さらには全国の方々にも「良い会社だ」と思ってもらえるような発信を続けていきたいと考えています。

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