PR用語集
PRパーソンのための用語集を、独自にまとめました。Public Relationsに関連する専門用語、広報業務の中で出てくる言葉。突然、広報の仕事をすることになって戸惑っている方、「こんなこと今さら聞けない……!」とお悩みの方、日々の業務のなかで困ったとき、参考にしていただけたら幸いです。
キーメッセージ
キーメッセージとは、企業や製品の特長や最も訴求したいポイントを凝縮した、簡潔でわかりやすい一文のこと。毎日膨大な量のプレスリリースや情報から記事を書いているメディアの記者が、さらっと読んで全体像を掴むことができ、さらに印象に残るようなメッセージにすることがポイントです。記者発表会等で企業トップや責任者がプレゼンをする際にも、このキーメッセージを軸に展開することが重要です。メディアでの掲載記事にこのキーメッセージの要素が含まれているかどうかが、広報の力の見せ所と言えます。
キーメッセージの作り方
キーメッセージは、ニュースリリースを書く際に広報担当者が一人で考えるものと思われがちですが、実はもっと奥深いものです。企業や製品に込める情熱や背景、特長、もたらす影響など、あらゆる要素を凝縮した一文を作り出すためには、マーケティング部や研究開発部など、他部署の社員も集めてブレインストーミングをする方が得策です。
そうすれば、広報では知り得なかった背景知識や、携わった社員の熱意などもわかり、より分かりやすく強固なキーメッセージを作り出すことができるでしょう。また、時としてある「それは違うんだよな…」といった、ニュースリリース配信後の他部署社員のネガティブな反応を防止する効果も期待できます。
キーメッセージを作り出す際の広報の役目は、「聞き役」、「調整役」、「校正役」。
他部署のメンバーからたくさんの情報を聞き出し、まとめ、世の中のトレンドに即した形のメッセージにブラッシュアップして仕上げる。広報は広告ではありませんから、広告のようなキャッチコピーに仕上げる必要は全くありません。過剰な表現はないか、本当に事実に基づいているか、わかりやすい言葉づかいか……これらのチェックポイントをクリアすれば、世に送り出せるキーメッセージとして成立します。