PR用語集
PRパーソンのための用語集を、独自にまとめました。Public Relationsに関連する専門用語、広報業務の中で出てくる言葉。突然、広報の仕事をすることになって戸惑っている方、「こんなこと今さら聞けない……!」とお悩みの方、日々の業務のなかで困ったとき、参考にしていただけたら幸いです。
ブリーフィングシート
ブリーフィングシートとは、インタビューを受けたり記者発表会等で発表したりする社長や役員、開発責任者等に対して、キーメッセージや訴求ポイントを事前インプットするために準備する参考資料、手引書のようなもの。企業のトップクラスは往々にして多忙なので、最重要部分を冒頭のA4/1枚にまとめるなど、なるべく簡潔にする工夫が必要です。記者との質疑応答で首尾一貫した回答ができるように想定問答集 (FAQ) を添付したり、マスコミや公の前で発表するのが初めての人の場合は、事前にメディアトレーニングを受けて練習をしておくことも、広報活動の成功のために必要な工程と言えます。
ブリーフィングシートに盛り込む要素
1)日時、場所、当日のプログラム等の概要
当たり前ではありますが、基本的情報はコンパクトにまとめ、ブリーフィングシートの冒頭にしっかり記述します。
2)(想定)出席メディアとプロフィール
記者発表会であれば、その時点で出席が確定しているメディアの数に加え、新聞・TV・雑誌・WEBメディア・ブロガーなどの内訳も記載します。特にインタビューの場合は、取材者である記者の過去の記事を事前に調べ、論調や傾向をまとめておきます。
3)キーメッセージと訴求ポイント
今回の発表で最も伝えたいこと、つまりキーメッセージと、それを補完する訴求ポイントを箇条書きで列挙します。ここは最も重要なところなので、発表者やインタビューを受ける人にきちんと説明し、しっかり理解してもらいましょう。
4)想定問答集 (FAQ)
あらゆる角度から、想定される質問とその回答を用意しておきます。意地悪な質問、答えにくい質問も、本番でされた際に戸惑わないように含めておきましょう。たくさんある必要はありません。内容が重複する質問は削除しながら、どんな質問が来ても対応できる内容にして、事前に発表者に読み込んで納得してもらうようにしましょう。