わが社のtalentbook活用記〜全社員PRパーソンへの道〜
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こんにちは。PR Tableの久保圭太と申します。
私は現在、PR室のマネージャーを務めながら、社内外のコミュニケーション施策やステークホルダーとの関係づくりに日々勤しんでおります。そして、それと同時にわが社のtalentbook運用責任者でもあります。
talentbookというプロダクトは、ダッシュボード上でサクサク記事が作れる「CMS」の機能がある一方、世の中に届けられる「メディア」としての側面があります。
しかし、talentbookがどんなプロダクトなのか、まだまだ世の中に知られていないのが実状です。
これまでに累計1,000社以上を支援し、5,000記事以上のストーリーを生み出してきたわけですが、もっと自分たちがtalentbookを使い倒していくことで、導入企業さまにとっても良い事例が生まれ、価値の証明になるのではないか。
そのような想いを込め、「わが社のtalentbook活用記」として歩みを紹介してみることにしました。もしよろしければ、あなたの貴重なお時間を5分ほどいただけると幸いです。
1.わが社の企画・制作プロセス「誰と、どんな関係性を築きたいのか」
PR Tableが創業してからこれまで、もちろんtalentbookでコンテンツ発信はしてきたのですが、PR室が立ち上がり改めてtalentbook活用に本腰を入れ始めたのが2021年6月頃。今回はそこからの数ヶ月を振り返ってみたいと思います。
まず私たちは、talentbookの活用目的を改めてこのように定めました。
社員・採用候補者への「戦略理解」×「実態把握」=「正しい期待」を生むための多面的な発信
「正しい期待」を生み、当社の戦略理解・実態把握を踏まえた上で、事業への関与度(入社意向)を採用候補者に高めてもらう。そして社員にとっても、事業への貢献イメージが湧きやすくなり、目標達成のための生産性向上に繋げることができるでしょう。
PR=Public Relationsとは、企業を取り巻くステークホルダーとの良好な関係づくりです。
そこで、talentbookでも情報発信を通じて「誰と、どんな関係性を築きたいのか」。つまり、”実現したい理想の状態”を以下のように定めました。
- 全社員がPRパーソンとして自社のことを語り、ステークホルダーを惹きつけることができている
- 採用候補者の「入社意向度」が向上している
それらを実現するために例えば以下のようなフレームで企画を整理してコンテンツの制作・発信を行っていきました。(この辺りの企画プロセスはまた別途まとめたいと思います)
また2021年9月に資金調達とビジョン・ミッションリニューアルのリリースを控えていたため、そこに山を持ってくるよう徐々に情報発信量を増やしていきました。
結果として、2021年6月から9月にかけてtalentbookだけで累計22本の記事を公開(11月時点で累計32本)。同時にプレスリリースや導入リリース、外部メディアへの記事稿や、イベント露出なども併せた情報発信の最大化を図ることができました。
当社ではストーリーの型として4章構成の「ストーリー」フォーマットを提供しているのですが、自由な形式で発信が可能な「ノウハウ」というフォーマットも提供しています。こちらも積極活用することで、さまざまな種類のコンテンツを網羅的に発信することができたと思います。
一部ですがわかりやすく①企業広報②採用広報③商品広報という3つの観点に分けて整理しましたのでイメージをぜひご覧ください。
▶︎実際のわが社のtalentbookページはこちら
2.わが社の活用法「つくっただけで満足しない」
しかし、コンテンツは「つくって終わり」ではなく、それを「活用する」ことがとても大切です。
頑張って作った料理なら、誰かに食べてもらって感想をもらいたいですよね?わが社でも、作ったコンテンツをあらゆるチャネルでフル活用していきました。
たとえば目的が採用だからといって、採用チャネルだけで活用するといった考え方はオススメしません。なぜなら、採用候補者とはどこで出会えるかわからないからです。お取引先、友人、SNS上で偶然見かけた人が将来の採用候補者になる可能性があります。
つまり、目に触れるあらゆるチャネルで情報を活用することで損することはひとつもないのです。
<わが社のコンテンツの活用方法例>
・コーポレートサイトのタレント紹介ページにリンク
・プレスリリースに関連ストーリーとして掲載
・公式SNSで配信
・採用候補者への企業・職種理解コンテンツとして送付
・エージェントに募集求人とセットで送付
・各社員のメール署名やオンライン背景にリンク設置
→マーケティングコンテンツとしてメール配信に活用
以下に「採用候補者向け」と「社員向け」に活用法をまとめたイメージです。もし詳しく見たい方がいらっしゃいましたら、記事に使用している資料をまとめたものを差し上げますので、ぜひ最後までお読みください(どちらも自分が登場しているのはご愛嬌で)。
3.わが社の活用成果を振り返る
今回のコンテンツ発信を行う上で大枠は以下のような体制で進行しました。
- 企画・ディレクション:2名 / PRチーム
- 取材・編集:取材・編集はPRチームが実施 / ノウハウ記事は他チームメンバーが執筆
- 添削・校正:talentbookのCSチームにプロダクト上で依頼
できる限り、talentbookを導入いただいているお客様と同じように自分たちでダッシュボードを活用しながら、記事の添削や校正は当社のCSチームに対応してもらいました。そうすることで、自社のプロダクト理解やコンテンツの制作フローの理解が進むと同時に、改善点や要望がユーザー目線で見えてくることも多かったのは得られたことのひとつです。
また、定量的な結果として、採用における数値にも変化が見られました。
- 採用エントリー数増加(前期比1.7倍)
- 歩留まり改善(内定承諾率6%改善)
- リファラル採用比率(14→43%)※前年比
定性的にも、入社してきた新入社員から「コンテンツを見て入社を決めました」という声をいただいたりもしました。
たった半年そこらの運用ではありますが、定性・定量いずれにおいても変化の兆しが出てきているのはひとつの成果かなと思っております。
4.これから目指す理想の状態
しかし、私たちのtalentbook活用はまだまだ始まったばかりです(少なくとも今の体制においては)。
まだ全社員のストーリーは公開されていないし、チームや個人の活躍にフォーカスしたノウハウ記事ももっと充実していきたい。talentbookの価値の証明はできていないし、全社員がPRパーソンになるためにはまだまだ道半ばです。
そこで、12月から私たちが目指していく半年間の理想の状態としては、
・つくる・活用する・分析するのお手本としてユーザー企業さまが自社活用に活かせている
そして、
・情報発信に携わる広報や採用担当の皆さまのtalentbook認知度・理解度を高められている
ここをまず目指して活用していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さまにとってひとつでも有益な情報が届けられたなら幸いです。
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